鍼と灸とマッサージの違い
「黄帝内経・素問」異法方宜論の続き。前回のマッサージ適応症では中央部に住む人は、気候も温暖で物豊かで肉体労働が少ないのでマッサージが良いという内容は現代人にあてはまるという話でした。今回は、その他の地域について。北は寒く乾燥し又放牧による乳製品を常食とし(モンゴルのあたり)五臓六腑が冷えて病気となる。そのため、
灸
が適しており発達した。一方、南は高温多湿で酸味の果物を好み食べ物は発酵させたものが多く(ベトナムのあたり)痙攣性の痺病が多い。そのため
鍼
が適しており発達した、とのこと。ちなみに、西は漢方薬、東は石メス。中国大陸での話ですが、要するは、環境や生活習慣によって病気の種類も変わり、その対処法も変わるということ。鍼灸院には色々な方が来られますので、それに適した治療法があり、選択肢が多い方がいい。私が
鍼灸だけ専門ではなく、マッサージも専門
にしていることはこういった意味もあります。