鍼はなぜ効くのか?

動的平衡

鍼はなぜ効くのか?

その答えを出すには固定概念を打ち破る必要があります。生物学者・福岡伸一さんのヒット著書「動的平衡」にそのヒントがありましたので紹介します。「生化学者のルドルフ・シェーンハイマーは実験でアミノ酸にアイソトープという標識をつけマウスに3日間食べさせた。アミノ酸はマウスの体内で燃やされてエネルギーとなり、燃えカスは呼気や尿となってすみやかに排泄されるだろうと彼は予想した。結果は予想を鮮やかに裏切っていた。標識アミノ酸は瞬く間にマウスの全身に散らばり、その半分以上が脳、筋肉、消化管、肝臓、膵臓、脾臓、血液などありとあらゆる臓器や組織を構成するたんぱく質の一部となっていたのである。マウス「流れ」の存在とその速さを目に見えるものにしてくれたのである。つまり、私たちの生命を構成している分子はプラモデルのような静的なパーツではなく、例外なく絶え間ない分解と再構成のダイナミズムの中にあるという画期的な大発見がなされたのだった。個体は感覚としては外界と隔てられた実態として存在するように思える。しかし、ミクロのレベルではたまたまそこに密度が高まって分子のゆるい「淀み」でしかないのである。」ー以前、針治療の原理の投稿をしましたが、それを科学的に理解するヒントになると思います。興味のある方一読おすすめします。

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